うつ病との関わり方“NGワード”

うつ病になる人は、人一倍に責任感が強く生真面目な事が多いといいます。きっと、だからこそON・OFFモードの切り替えが出来ずに毎日を過ごしてしまっているからなのかもしれません。
特に看護師の仕事は、常に患者から頼りにされ、医師から期待をされるもの。電源を抜きたくても常に見られている気がすると思います。しかも看護師の多くは完璧主義者が多いというから、なかなか自分自身の妥協も許せない性格になっているのかも。
もちろん、監視カメラが常々ある訳ではないのですから、その気疲れ自体がとても必要のないものなのかもしれないのですけど。やはりそこが生真面目さ故の欠点なのでしょうね。
が、だからといって身体をうつに支配されたのでは元も子もありません。そこで、ここではうつになりそうな人やなってしまった方に言ってはいけないNGワードについてお話したいと思います。

うつ病の人にとって、全くもって必要としていない言葉が励ましです。
特に「頑張って」なんてのはもってのほか。先述した通り、うつ病を患う人というのはあまりに真面目に仕事を頑張った結果なってしまうのだから、「頑張って」は一番言ってはいけない言葉なのです。
きっと子供の頃なんかに「頑張ればきっと出来る」なんて言葉を投げかけられた人は少なくないと思います。
しかし、人にはやはり向き不向きというのがありますから、オールマイティーに出来る人なんてそうそういないのが普通。逆に出来る方が怖い存在なのです。だから「頑張ればきっと出来る」なんて言われてやった結果「頑張ったけどやっぱダメだった」と思ってしまうのも致し方ない自然の摂理なのではないのかと思います。

また、ついつい「大丈夫」という言葉も投げかけてしまうかもしれませんね。
これも聞きよう…つまり、時と場合によっては言ってはいけない言葉の1つとなります。
特に看護師というのは死の現場に携わる事も多いのですが、患者の急変時に家族に向かって「大丈夫!きっと助かるから」というのは絶対に御法度。どんなに腕の立つ医師でも無理な事はあるのですから、「大丈夫って言ったじゃん」と泣きつかれてしまう事も少なくはありません。
これは、うつ病の人に言ってしまっても同じ結果になってしまう事もあります。なので、見極めは難しいかもしれませんがあまり言わない事をおすすめします。

逆にうつ病の人にとってありがたいのは、日常的な会話。「天気がいいね」「あの映画面白いよ」なんて何気ない会話が一番なのだとか。
「あなたのそばにいつでもいる」
人は誰かに必要とされている、誰かを必要としているだけで、辛い時を乗り越えられるのだといいます。