人生の見直し

小さい頃、自分がこんな年齢になる日がくるとは想像もしなかったのではないだろうか
私は想像しなかった、小さい頃大人は大人で生まれて来て子どもはずっと子どものままなんだと信じて疑わなかった
成長していくにつれて大人ももともとは子どもで年をとることによって大人になっていったということを
話しの上では理解するようにはなったが、本当の意味で実感が湧いて来たのは20歳を超えてからだった

私はすっかり”大人”と呼ばれる年齢になってしまい、5年10年前ならよく言われていた「若いね」という言葉を
反対に投げかける側になってしまった。
それを少し寂しく思う反面、若い頃の自分にはなかった気持ち 人生の生きやすさの様なものも感じている。

それは単純に年齢を重ねて感受性が鈍くなったからなのか、あきらめがついたのかはわからないが
若い頃にあった自分の心情の激しさであったり、周りとの噛み合なさであったりが少なくなってきたというもので

中高生くらいから始まった思春期の精神不安が収まって来たということかもしれない

しかし、大人になっても切実な悩みというものはあるもので
私には配偶者も子どももいないから、これからの人生をどのように生きるかを決められる という不自由さがあるのだ

孤独感を感じないわけではないし、でも、自分の為に困らない生活を作っていかなければいけない
今まで故郷じゃない場所で看護師として働いて来たけれど、そろそろ実家に住んで親の近くで働くのもいいなと思い始めた

故郷の看護師求人も少なくないし、東京に比べて看護師の求人が劣っているわけでもない
ふと寂しい気持ちになった時、年老いた両親のそばにいたいな と強く思ったから
これからどんな人生が待っているかはわからないけれど、故郷で看護師の求人を探して看護師をしながら
遅い親孝行をするのもいいかもしれない。